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新高知駅へ来てみいや!

土讃線高架は効果あり 南北交通すいすい

2008年2月26日付・夕刊

高架化された円行寺口駅付近。ラッシュ時には通勤の車などが列をつくったが、目立った渋滞は起きなかった(26日午前8時10分ごろ、高知市新屋敷1丁目付近)

 「ゆっくりとでも車が動きゆう」「これからはちょっとゆっくり寝られるかも」。JR土讃線の高架線が開通した二十六日朝、十一カ所の踏切が撤去された高知市中心部の南北の道路を利用するドライバー、自転車などで通勤通学する会社員、学生らからはおおむね好評の声が上がった。

 高知市愛宕町一丁目の旧愛宕町踏切では、同日午前八時ごろからかばんや傘を手にした通勤通学者や乗用車、自転車が行き交うラッシュ風景に。

 これまでより流れは順調のようで、午前七時すぎに車で出勤中の四十代の男性会社員は「以前はしょっちゅう止まりよった車列が、もぞもぞでも動き続けゆう」。タクシーの男性運転手(61)も「朝は信号と踏切で二、三度止められていたが、きょうは信号の一回だけ」。ただ“習慣”からか、踏切跡でつい一時停止する車も多かった。

 高知市の旧円行寺踏切近くでは、午前七時半ごろ車で出勤していた建設業の男性(61)が「渋滞するんでいつも早起きしよったけど、だいぶ違う。これからちょっとはゆっくり寝られるかも」。タクシー運転手の男性(45)も「遮断機で救急車や消防車が足止めされるのを見たこともあるが、それが解消されるのはえいこと」と歓迎した。

 この日は雨のためか、周辺道路がいつもながらの混雑になる光景も。ただ午前八時ごろ、自転車で通勤していた三十代の女性会社員は「仕事前にいらいらしなくてすむ。うれしいです」と踏切の撤去を喜んだ。

 鉄道高架に伴いホームが二階になった新しい円行寺口駅では、通学中の中高生が「あそこの山まで見えるやん」「うわ、階段、めんどくさい」といつもと違う風景にはしゃいだ。近くに住む女性は「前の駅は薄暗くて怖かった。新しい駅は明るくてきれい。安全に利用できそう」と話した。

 沿線の住民にはさまざまな反応があり、旧愛宕町踏切近くで喫茶店を営む男性(51)は、「車がどんどん流れるのはえいけど、道路を横切る人との事故が増えんろうか。お年寄りも多い地区やし」と心配顔。

 一方、高知市城北町の女性(30)は「ぐおんぐおんと家に響くような音がなくなったように思う」。高知市入明町の女性(91)も「あれ、いま入明駅に(列車が)着いたかね。えらい静かになったもんや、全然来たのが分からんかったよ」と感慨深げに話していた。

 【写真】高架化された円行寺口駅付近。ラッシュ時には通勤の車などが列をつくったが、目立った渋滞は起きなかった(26日午前8時10分ごろ、高知市新屋敷1丁目付近)

 県勢浮揚の第一歩

 尾�ア正直知事の話 県勢浮揚の第一歩だ。地元関係者、国、JR、高知市の協力に心より感謝したい。県産杉の大屋根に利用者は高知の雄大な自然を感じてくれることだろう。引き続き県都の発展につながる駅周辺のまちづくりに努めたい。

 経済効果を期待

 岡崎誠也高知市長の話 待望の鉄道高架の完成をうれしく思う。高知駅が新しいランドマークになり、県都の弱点だった南北交通の渋滞が解消されれば、いろんな意味で経済効果が期待できる。協力いただいた多くの方に心から感謝したい。

 ソフト充実に尽くす

 松田清宏・JR四国社長の話 関係者の協力で素晴らしい「器」ができた。バリアフリー構造や自動改札など四国一のハードをそろえている。あとは県都の玄関にふさわしい駅となるよう、社員一同、心を込めてソフトの充実に尽くしたい。

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