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![]() 土讃線 鉄道高架開通の一日
2008年2月27日付・朝刊 高知市中心部に高架橋を架け渡したJR土讃線の鉄道高架が二十六日開通した。高架線レールへの切り替え作業は二十五日深夜から。関係者の慌ただしく、長い一日が始まった。 切り替え、連結工事が始まった二十五日午後十一時ごろ。“二代目”高知駅の一番ホームで最終列車を見送った林田周一駅長は「さみしい。感無量です」。その脇をヘルメット姿の作業員が続々。新駅舎につながる仮通路をつくるため重機で改札口を取り壊した。 同じころ、高知市比島町二丁目と福井東町の高架連結口でも作業がスタート。大型クレーンや重機の下で作業員がてきぱきと動く。比島では、近くの陸橋のフェンスによじ登って作業を見守る「ギャラリー」も。 「珍しいので見に来ました。歴史がある事業の最後の場面ですから」と男性会社員(35)。日付は変わっていた。 十一カ所の踏切では遮断機や警報機の撤去なども急ピッチ。午前五時までにすべての作業が終了した。 ◇ タタン、タタン。 午前七時三十六分。通勤、通学客でにぎわう列車内に、まゆ毛の手入れに余念がない女子高生。「明日、テストながって」。じっと数学のプリントを眺める男子生徒。人いきれでガラスは真っ白。レールの音はほとんど聞こえない。いつの間にか、高架の上。 白いガラスの向こうに雨にぬれて黒々とした民家の屋根がぼんやり。青と赤の傘をさした小学生が列車を見上げた。 大屋根の下の新しいJR高知駅。通勤、通学客のほかに「孫と見に来ました」という見物客も。「入場券がかなり出ています。おつりの十円玉が不足気味で補充していますから」 午後四時半。利用客や電話の問い合わせがひっきりなしで、昼食が取れなかったという藪木秀則助役は「とにかく慌ただしい一日です」。
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