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![]() フジロック フェス沸かすダンス音楽新潟県・苗場スキー場で毎夏開かれている日本有数の野外イベント「フジロックフェスティバル」。昨年は高知の3ピース「SWAN」が出場するということでSONIC編集部も参戦。 で、十一回目の今年、またまた行ってきましたー! 七月二十七—二十九日の三日間、見て聴いてメモして撮影。感じたのは「ロックフェスだけど、ロックオンリーでなくダンスミュージックも流れ、大いに盛り上がっている」ということ。さらにダンスミュージックにもさまざまなジャンルがあり、個性的なアーティストがいました。気になった五組を紹介します。
初日からは、ファンクやカリビアンを基調とした日本のバンド「YOUR SONG IS GOOD」=写真左端。サイトウジュンが弾くオルガンがサウンドを陽気にする。ステージングも熱い。最後はサイトウがオルガンを肩に担いで弾きまくる。今春リリースした歌ものシングル「あいつによろしく」で人気が出てきており、この日のライブでも同曲で大盛り上がり。オーディエンスたちもハンズアップ、クラップで一体感を醸し出していた。 二日目からは日本が海外に誇るデジロックユニット「BOOM BOOM SATELLITES」=写真左から2番目。恐ろしく速く、規則的なビートをリズムボックスなどの機械ではなくドラムでたたき出す。その上に乗る音は、エフェクトを掛けまくったギターとベース。ロックとダンスミュージックの幸福な共存。その一つの形が彼らである。 最終日からは三組。まず朝一番は自らの奏でる音を「DEATH JAZZ」と称する日本のバンド「SOIL&“PIMP”SESSIONS」=写真右端。メンバーの「社長」が拡声器であおる。「ついてこいよ」「もっと腰を振れ」。さらにスタンダードナンバー「タジマハール」のサビをコール&レスポンスさせる。ジャズが凶悪で、フィジカルな音楽だと再認識させられた。 一九八九年から九〇年代初め、イギリス・マンチェスターから世界に広まっていったロックとアシッドハウスの融合—マッドチェスターというムーブメント。その中核を担った地元バンド「ハッピーマンデイズ」=写真右から2番目=は、往年の名曲「ルーズ・フィット」「ハレルヤ」などでオーディエンスをくねらせた。 そしてヘッドライナーは、同じくマンチェスター出身の二人組テクノユニット「ザ・ケミカル・ブラザーズ」=写真中央。最新シングル「ドゥー・イット・アゲイン」が二曲目に投入され、会場は一気に沸点。モニター画面では光の巨人が派手に踊り、オーディエンスのケミライトが描く、蛍光色の光跡が彩りを添える。曲を途切れさせることなくミックスしてつないでゆき、ラストに緩やかなメロディーものが流れた。画面に青い文字が揺れ始めた。 「LOVE IS ALL」
フジロックはいくつものステージを設けている。会場へ向かっていると昨年、SWANが出た「ルーキー・ア・ゴーゴー」が見え、やがて入り口ゲートへたどり着く。入ると左手に「レッドマーキー」。さらに進むと、4万人を収容できるメーンの「グリーンステージ」=写真中央。その奥に「ホワイトステージ」「ジプシーアバロン」「フィールドオブヘブン」「オレンジコート」などがある。 【注目アーティスト】再来、ギターヒーロー MUSE M・ベラミー
かつて、UKロックのギタリストはヒーローだった。「教祖」「教授」「三大ギタリスト」。付けられたさまざまな愛称は人気の表れだった。それが一転、一九七〇年代後半から九〇年代—パンク、ポストロック、ニューウェイヴ、マッドチェスター、ブリットポップ、ダンスロック—ギタリスト冬の時代が到来する。 「MUSE」がデビューしたのは、ダンスロック最盛期の一九九九年。ギター&ヴォーカルのマシュー・ベラミーは完全に異質だった。ロックとクラシックを融合させたような壮大でメランコリックな音は、まるでプログレッシヴロック。プレイは派手なストローク、速弾きとハードロックそのもの。まさに、七〇年代スタイル。 そのMUSEのライブをフジロックで見た。世界各地のフェスでヘッドライナーを務め、数万人規模の会場もすぐソールドアウトにしてしまうスタジアムバンドに成長した彼らを。 初日(七月二十七日)、グリーンステージのトリ前。開演予定の午後七時二十分から二十五分遅れで始まったステージは、昨年の4thアルバムからドラマティックで力強いナンバー「ナイツ・オブ・サイドニア」で開幕。同じく4thから「マップ・オブ・ザ・プロブレマティック」、3rdから「ヒステリア」…。 マシューをじっと見つめ、彼の音に耳を澄ます。リフの正確さ。速さ。あらゆるテクニックを難なくこなす。しかも発する音はギターとは思えない音色。何より派手なアクション。腕を振り上げ、シャウトする姿の美しさときたら—。 二十一世紀。ギターヒーローの時代が、また来たような気がした。=写真はコラージュ
【DISC評】この3枚でフジ気分!
イルリメ「イルリメ・ア・ゴーゴー」=写真右 初日の苗場食堂でプレイしたラッパーにしてトラックメーカー・鴨田潤のソロユニット、待望の新作。あおりまくるラップとポップセンスあふれるパーティーチューンの数々。おすすめはプロデュースした二階堂和美とのデュエット曲、M4。(編集部、露格闘店長)
CAPTAIN FUNK「HEAVY MELLOW」=写真下 DJ、プロデューサーのオオエタツヤが、6年半ぶりにCAPTAIN名義で発表した新作。2日目のデイドリーミング&サイレントブリーズに登場。エレクトロな音がロックとダンスの壁を取り払う、心地良い1枚。(編集部、たてぶえb.) クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー「サム・ラウド・サンダー」 最終日のレッドマーキーを拍手の嵐に巻き込んだUSインディーズバンドが、今年出した2nd。涙が出そうになるギターポップ。エレダンスミュージックも持ち味で、M5の「サタン・セッド・ダンス」がそれ。とにかく踊れ!(編集部、OK電算機) (2007/08/03)
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