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SONIC WEB版

 80—90年代の伝説のクラブ

浜田淳著/ブルース・インターアクションズ

 「ライフ・アット・スリッツ」山下直樹監修、浜田淳著/ブルース・インターアクションズ=写真

 1987年から95年。東京・下北沢にあった、さほど大きくないクラブ…「下北ナイトクラブ」「ズー」「スリッツ」と店名を変えていったクラブの伝説。それをズー以降の店長・山下直樹をはじめ、DJやミュージシャンら約130人の証言を基に浮かび上がらせている。

 そこには、ダンスミュージックがジャンル別に細分化され、シーンに単調なパーティーがあふれる前の、きらびやかな世界があった。

 TOKYO NO.1 SOULSETの渡辺俊美の言葉。「なんでもかかってた。こっちもパンクを聴きながらランDMCやシカゴハウスを聴いたり、イギリスのボム・ザ・ベースみたいなのやワールドミュージックとかなんでも聴いてたから、何がかかっても楽しかった」

 クラブスタイルオンリーではなく、ライブイベントも数多く開催した。客で来ていたSOUL SET、フリッパーズ・ギター、スチャダラパーらもここでやった。

 山下は言う。

 「ライブハウスとクラブ、バンドサウンドとダンスミュージックの違いって一体何だろうって思うようになった。日本ではライブハウスとクラブが別になってるし、行く人種まで違ってることにすごく違和感を感じたんだ」

 細分化による閉塞を打ち破る。その方法へたどり着くための、道しるべのような言葉である。

 ラッパー、ECDの自伝「いるべき場所」(メディア総合研究所)も併せて読むと、80〜90年代のクラブシーンやレゲエ、ヒップホップ界の美しいカオスぶりが良く分かると思う。

(2008/02/02)



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