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SONIC WEB版

 87年、NYから届いた「虐待の歌」

スザンヌ・ヴェガ「孤独(ひとり)」

 スザンヌ・ヴェガ「孤独(ひとり)」=写真 1987年、アメリカの女性シンガー・ソングライターが発表した2nd。2曲目に収められている、アコースティックギターを基調とした明るいポップな曲「ルカ」を聴いてほしい。

 ルカとは架空の少年の名で歌詞は少年の独白のスタイルを取っている。架空の少年なのだが…彼女は言う。「ニューヨークには、ルカのような幼い少年が本当にいるの」

 訳詞を抜粋する。

       ♪

 ボクって、不器用なんだよ
 生意気そうにしないようにしてるンだけど
 ボクって、バカなんだよ
 自信ありそうにしないようにしてるンだけど…
 あの人達、ボクが泣くまで、たたくんだ
 たたかれても、さからっちゃいけないんだ
 口ごたえしちゃいけないンだ
     (中略)
 うん、ボク、大丈夫だと思う
 ちゃんと、うちに帰るよ
 もう、心配しないで
 とにかく、君には関係ないことだから

       ♪

 何故、逆らわないのか。口答えしないのか。そんな家へ帰るのか…。

 私は思う。人は他者の、言葉だけでなく、その「向こう側」にあるものを見つめながら生きてほしい。

 4日、虐待を受け亡くなった南国市・大篠小5年、藤岡和輝君も言っていたという。「おしっこに失敗したり、自分がいけないことしたから、おこられる」「虐待は受けていない」「家へ帰る」といったようなことを。

 彼の言葉の「向こう側」を見つめた人はいたか。

(2008/02/10)



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