

音楽にも「その街しさ」
「ガイド・トゥ・グラスゴー・ミュージック」岡村詩野、本間聡編集/シンコーミュージック=写真
スコットランド・グラスゴーのアーティストたちが、この街でどのような指向性を持ち、個々の音を確立していったか。そんな個人史とシーンの全体像を、インタビューなどでひもといた書。
グラスゴーが音楽の街となったのは1980年代初頭。アズテックカメラ、オレンジジュースといったネオアコースティック勢が、この地を拠点とするインディレーベル、ポストカードからシングルを発表し、世界を席巻し始める。
その後も、さまざまなアーティストを輩出。ただ、マンチェスター、ブリストルといったほかの街のように「一つの指向性」は持たなかった。多種多様。それがグラスゴーの特徴だと本書は指摘する。
一番読んでほしい部分は、ライブハウスのスタッフや雑誌編集者らへのインタビュー。グラスゴーの音楽がいかに地元の人々に支えられているか、それがよく分かる。(編集部、OK電算機)
本書に紹介されているDISCの中から、3枚をプッシュすると—。1980年代代表はディーコン・ブルー「レインタウン」=写真左。雨の多いグラスゴーの街のジャケット写真がグッド。90年代は文学的な詞とアコースティックサウンドで知られるベル&セバスチャン。3rdの「ザ・ボーイ・ウィズ・ジ・アラブ・ストラップ」=同中。ラスト曲の「ザ・ローラーコースター・ライド」がイチ押し。2000年代はフランツ・フェルディナンドの1st=同右。バンド名そのままタイトルのこのアルバムは、やっぱり踊れる。テイク・ミー・アウト!
(2008/03/08)


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