

現在進行形の「青春狂走曲」 曽我部恵一バンド
曽我部恵一バンド「キラキラ!」=写真 元サニーデイ・サービスの曽我部がソロを経て、「バンド」を名乗り始めたのが3年前。今春、やっと1stフルレコーディングアルバムを、わたしたちに届けてくれた。
ラップを取り入れたシングルカット曲「魔法のバスに乗って」。オープニングを飾るハイスピードなロックナンバー「天使」。多彩なレパートリーをぎゅっと詰め込んだ、本当にキラキラした12曲。
何より、うれしかったのはこの曲だった—。
24日、愛媛県松山市のライブハウス「サロンキティ」。1stアルバムを引っ提げて、彼らのツアーが四国に上陸した。ライブ最終盤。曽我部が「らー、らららららら、らーらー」とハーモニーを繰り返しながら、こう叫んだ。
「青春狂走曲ー!」
1996年のサニーデイ2nd収録曲、そのセルフカバー。「キラキラ!」にも収めたこの曲が、会場を沸点に持っていった。オリジナルのオルガンのイントロをハーモニーにしたことで大合唱を巻き起こす、そんな力強いロック曲に生まれ変わった、この曲が。
跳びはね、ハンズアップするオーディエンス。年齢も、サニーデイを知っているかどうかも関係なく、沸いた。
最後に派手なジャンプを決めた曽我部。彼は36歳の今も、青春という季節を全力で走っている。「青春狂走曲」を過去のものにするのではなく、現在進行形で命を吹き込んでいる。
CDを聴き、ライブを味わったわたしは、12年前のこの歌の原型をすっかり忘れてしまっていた。そう、「青春狂走曲」とは、「キラキラ!」に11番目に収められた曲を指すのだ=ジャケット写真はライブ後にサインを入れてもらったものです。
(2008/05/31)


|