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![]() 田舎でもクラブはできる人口約23500人、20代〜30代は4700人ほど。そんな宿毛市で開かれているDJパーティーが盛況だ。「music lounge CLUB BEDROOM」。1999年6月から年2、3回開催。近年は170人前後、今年5月には過去最多の192人を集めた。 パーティーをオーガナイズしているのは、この地に暮らし、自らもDJとして活躍するKUNITSUNE(37)。彼に話を聞いた。地方でビッグパーティ−を成立させるために必要なのは、何か。
DJクニツネ 1971年、宿毛市生まれ。中学、高校時代はシンセバンドでデペッシュ・モードやニュー・オーダーをカバー。高校卒業後、大阪へ。クラブカルチャーにはまる。96年に帰郷してDJをスタート。県内外でプレイしており、ハウス、テクノ系の幅広い選曲で人々を魅了し続けている。
—手作りのDJパーティーを続ける…広い場所を借りて、巨大なスピーカー、ターンテーブル、その他もろもろの機材を持ち込んで…って大変でしょ。告知用のフライヤー、チケット作りもあるし。
—機材のそろったクラブがある高知市とかでやる方が楽でしょうに。 「楽ですねぇ、レコードだけ持っていけばいいですから。家業(飲食店)を継ぐために宿毛に帰って、すぐに高知市へクラブ事情なんかの情報収集に行き始めたんですよ。知り合った人に言われました。『宿毛でやってもダメだよ』って。高知市でやるのを勧められました」 「高知市には日常的にクラブがあるけど、宿毛ではそういう文化になかなか触れられない。クラブへ行くのに二、三時間かかる。クラバーもDJも増えない。田舎です。不利。でも、そんな所でもパーティーをやれるっていうのを見せたい。反骨精神みたいなものですね」
「ファミレスで飲んで二次会はカラオケ。ゲーセンにもいますね」 —そんな子たちにクラブの楽しさを伝えるのは難しいのでは? 「大切なのは、一度来てもらって楽しんで帰ってもらうこと。うちのスタッフは、お客さんに積極的に話し掛けるようにしてます。喜んでもらえることの一つですから。楽しいと思ってくれれば『次も行こう』ってなるでしょ。いい音楽は自宅でも聴ける。クラブに来るのは音楽が一番の理由じゃなくて、『寂しいから』『生の人に会いたいから』。そんなふうに感じている若い人って、どこにでもいると思うんですよ」 —毎回、すごい人数来ますよね。
—高知市で開かれているDJパーティーとは、明らかに手法が違う。特に、メーンのゲストDJにそれが表れてる。高知市だとクラバーしか知らない人なんですが、宿毛は一般の人も知ってるDJですよね。岡田義徳、いしだ壱成、とか。 「プロDJで、かつ、芸能人ですね。数年前かな。お客さんが百二十人で安定してきたんで、高知市とか松山とかの知り合いじゃなくてプロのゲストを呼んでもいいかな、と。その時に考えたのが、コアな人より芸能人。そういう人が今のところ宿毛に合ってると思うし。芸能人、めったに来ませんしね(笑)。あと、ドラァグクイーン=写真上。あの人たちがいるとやっぱり盛り上がりますよ」
「宿毛の相場です。そうしないと人は来ない。安くした分はスポンサー取ったりしてやってます」 —しかも売り上げ、全額寄付してるでしょ。土佐くろしお鉄道や宿毛市の観光協会とかに。五月の分は、沖の島駐在の保健婦だった荒木初子さんがモデルの映画「孤島の太陽」上映会に生かすんですよね。 「郷土愛、ですかね。宿毛市公認のDJパーティー、クラブイベントも目指してるんで。金銭トラブルは避けたい。営利も考えてません。宿毛でやるなら、地域密着、行政とパートナーシップで、というやり方がいいと思うんで」
—仲間。大切ですね。 「スタッフにも『人がいっぱい来た、良かった』って喜んでもらいたい。CLUB BEDROOMではお金は残らなくても、もっといろんなものが残ると思ってるんですよ。その一つが、そうした充実感じゃないかな、と」 【注目アーティスト】進化し続ける40歳RYO PSYCHOGUN「流行を追ってるわけじゃない。でも、常に新しい音楽を聴いてますよ。気になるバンドがいたら、映像探して、それ見て良ければCDも買うし」と、高知のラウドロック3ピース、PSYCHOGUNを率いるRYOは言う。 今年五月で四十歳になった。仕事は多忙。体に古傷もある。それでも音楽を続ける。ジャンルを横断し、新しいサウンドを吸収しながら。 「音楽で生きていく」と十九歳で上京。ミクスチャーバンドを組んだが、夢破れて二十七歳で帰郷。ブルースバンドを結成した。しかし。「やっぱり、激しいのがやりたい」。そうして一九九八年に始めたのがPSYCHOGUNだった。 結成後も進化を続けた。二〇〇四年に現在のギター、INABU(29)が加入したのも大きかった。ハードロックギター小僧らしい重厚なリフ、華麗なソロに、RYOは決めた。「もっと激しい、うなるようなやつを」とラウドな方向へ突き進むことにした。 六月二十九日、トリを務めた高知市のB.B.cafeでのライブイベント。 ドリルのようにうねるベースと張り裂けんばかりのデスボイスのRYO。女性ながら強いショットを打ち込むドラム、TOKUKO。ソロを連発するINABU。三人はどのバンドよりも会場を沸かせた。 ちょうどCDをリリースしたばかり。全十三曲。アンコールで、そのタイトルチューンをRYOが吠えるように紹介した。 「BITES」 再び、こん身の演奏が始まった。 【DISC評】深く澄んだ歌声
Fantastic Plastic Machine「Sound Concierge“Japanese Lyric Dance”」 くるりやChara、曽我部恵一などを元ネタにした邦楽歌モノ・ハウスリミックス集。生まれ変わった楽曲で、ノンストップで踊って、歌え!(編集部、猿惑星博士) N.E.R.D「シーイング・サウンズ」 米日のオーバーグラウンドHipHopに飽きた方へ。4年ぶりの新作は、ジャズから生まれたHipHopが原点回帰したように、アンダーグラウンド感とクールネス満載。2曲目「エヴリワン・ノーズ」の狂気をはらんだペットとスクラッチ音は最高!(編集部、OK電算機) (2008/07/04)
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