|
![]() |
||
|
![]() 街を熱くした4夜 3/3〜6「土佐のおきゃくロックフェス」@高知中央公園厚手のコートがまだ手放せなかった3月初め、「屋外」「夜」というのに、ここだけは熱かった。3−6日、高知市の中央公園で開かれた「土佐のおきゃくロックフェス」。高知を代表する若手ミュージシャンら総勢17組のライブが、街の温度を上げたのだ。
高知のラウドロック3ピース、PSYCHOGUNを率いるRYO(40)。彼が高知市内のライブハウスと手を組み、昨春から開いているのがこのフェス。高知の春を多彩なイベントでにぎわす「土佐の『おきゃく』」の企画の一つだ。 最高の盛り上がりを見せたのは、BAY5 SQUAREがROCKカフェぽおるとタッグを組んでブッキングした最終日。 SABER TIGERなどで活躍してきたボーカリスト、下山武徳が、一九九〇年代前半から高知を沸かせてきたバンド、BeーRockを率いて登場すると、ステージ前には街ゆく人が集まってきた。ディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」…七〇年代ハードロックの連打に、オーディエンスもサビでは拳を上げ、演奏後には大きな拍手で応える。 そして、アンコール。ツェッペリンの「ロックン・ロール」が鳴り始めると、オーディエンスは階段状になったステージそばまで押し寄せ、ハンズアップ。最高潮のままフェスは幕を閉じた。
まるで漫画「BECK」の最終回のような光景が見られたのは、大学生バンドを中心に六組が出演したX−pt.による三日目。透明感ある男性ボーカルの五人組、YSKがトップバッターとして登場した時は小降りだった雨が、次第に激しくなっていく。 グランジも初期レディオヘッドものみ込んだSEATTLE。エモコアなどのギターサウンドで魅せるNEOーGRIST。破天荒で笑いもある青春パンクのフィモシス。ライブ力あるポップロックのRoll about−が続く。
雨が、彼らのテンションをハイに保つ。 オーディエンスも帰らない。ずぶぬれの女子高生。大学生や仕事帰りの若い女性たちも傘を揺らして、演奏を楽しんでいる。 トリはPSYCHOGUN。「五組がつなげてきた熱いバトン、ぶち壊しにしたらいかん!」。RYOのデスボイス、ベースランニング、激しいステージングがさえにさえ、予定していた曲をよりハードな曲へ変更し、大団円を演出した。
キャラバンサライによる初日はBIOLANTEとACT FOR FRONTの重低音ミクスチャー、そしてTHE BIG FAN LADYの直球ロックを、トロピカルな打ち込みサウンドに男女ツインボーカルが心地よいDAIBUTSUが、きれいにまとめた。 B.B.cafeによる二日目は、オアシスをほうふつさせる高校生バンドのTHE EAST、大阪からやってきた鍵盤&ギター二人組のチャー絆、アコギソロのヤンシィムッチを従え、ファンクやロックを基軸にしたサウンドを奏でるフォルティッシュ・アカンパニーが、ノリのいい歌を聴かせた。
四夜を振り返って、RYOは言う。「昨年は初めてということもあって、バンドたちは『ロックフェスって何? 呼ばれたんで来たんですけど』という感じだった。それが、今年は違った。MCでも近隣の皆さんへの感謝の言葉を述べたり、『最後まで楽しんでいってください』とフェスを盛り上げようという意識が見られた。オーディエンスとの一体感もあったし」 そして、こうも思う。「来年に向けてのパワーをもらったなぁ」。街の中で、ロックによる熱い対話を—その営みは、まだ始まったばかりである。 【注目アーティスト】the soundcoils ビート前面に新境地
2008年前半まで一年余り、スローナンバーと美しい声で高知を彩ったバンドが、進化して帰ってきた。 同年六月、ドラムの脱退で解散を余儀なくされたバンド、Cleep。ボーカル&ギターの廻角拓司(26)とベースの山崎新平(26)は言う。「最後のライブの翌日からやることなくて。やっぱり音楽しかない、と」。練習を続け、思った。「やるなら、バンドだ」 ドラムを探し、旧知の浜口侑也(26)に加わってもらったのが昨年九月。バンド名は、the soundcoilsにした。 今回はメンバー全員が楽しくできるようにしたい、浜口には持ち前のショットの強さを生かし、パワフルなドラムをやってほしい…Cleepが得意にしていたスローな曲をぐっと減らし、新たに生み出したサウンド。それは、ビートとグルーヴが前面に出たロック。 「リズムを壊さないメロディーを作るようにしました。歌詞も、おかしいところもあるんですけど、それはリズム優先の結果。これからもその考えで、歌詞の完成度を上げながら曲を作っていきたい」(廻角)。 3月28日、高知市のキャラバンサライでも、1曲目からそんなサウンドを響かせた。3月に出したばかりの1stデモCDに収めている「19」。イントロからハードなギターで疾走感にもあふれているが、廻角の美声も、歌詞も生きているナンバーだ。 揺れ始める、オーディエンス—。 個性を十二分に発揮している3人。これからはフィジカルに訴えてくるロックで、高知を沸かせる。 【DISC評】これもパンク
MxPx「オン・ザ・カヴァー�U」 アメリカンパンクス3人組が、先日リリースしたカバー集第2弾。「そんなのやるか?」という幅広い選曲の中には、日本パンクの代表作の一つ—ザ・ブルーハーツ「リンダ リンダ」も。ただ、日本語バージョンはなぁ…ま、許す!(編集部、OK電算機) V.A.「P.T.A.! ピストルズ・トリビュート・アンセム」=写真 シド没後30年追悼トリビュート。20世紀を代表する名盤「勝手にしやがれ」の収録曲、曲順を完全再現。te、曽我部恵一、ガガガSP、甲本ヒロトらがそれぞれのピストルズをかき鳴らす。これぞ、パンク魂の結晶。(編集部、猿惑星博士) Theピーズ「リハビリ中断」 1989年、バンドブーム真っ最中にデビューしたころは「暴走する青春」だった彼ら。8年後の本作では、自分の半径5mを歌う「はる」の歌詞が深みを増して、人生の滋味も、つらさもかみ砕く。ウルフルズがカバーした「実験4号」など名曲だらけ。(編集部、冷コー堂) (2009/04/03)
|
|
| サイトマップ|プライバシーポリシー|ネット上の著作権|高知新聞社|お問い合わせ|ホーム | |
| Copyright @2007 The Kochi Shimbun. All Rights Reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。 すべての著作権は高知新聞社に帰属します。 |
|