

名盤「ラヴレス」の真実
「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン Loveless」マイク・マクゴニガル著、クッキーシーン監修/ブルース・インターアクションズ
1991年。UKバンド、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(MBV)はサンプリングしたドラム、ささやくような歌声、何よりノイジーなギターを何重にも重ね、それまでにない美しいサウンドを作り上げた。それがUKのインディーレーベル、クリエイションからリリースされた2nd「ラヴレス」。
「90年代のロックに最も影響を与えたアルバム」ともいわれるこの名盤には、数々の伝説がつきまとっている。レコーディング期間は2年。スタジオを転々とし、かかわったエンジニアは16人。総制作費は6000万円以上でクリエイションが倒産しかけた—など。
本書はMBVの中心人物、ケヴィン・シールズへのインタビューを軸に、関係者の証言で伝説の虚偽をはぎ取っていく。残った真実は、読んでもらうとして…。
ケヴィンのこの言葉がするどく刺さり、残る。
「資本主義的発展に寄与しないアートというのはなんの価値もない、という。(中略)企業社会における資産価値が判断材料として重視されるというのは、なんとも奇妙なことだよね。実際そういった傾向が強まったのが90年代だった。今や、もう完全にそっち寄りになってるんじゃないかな?」
次、「ラヴレス」のような��発明�≠ェ生まれるのは、いつになるのだろう。
(編集部、OK電算機)
(2009/05/30)


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