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SONIC WEB版

世界への若者の異議

「NO WAVE:レア・ライブ&フォト・コレクション〜ニューヨーク1976—1980」  「NO WAVE:レア・ライブ&フォト・コレクション〜ニューヨーク1976—1980」

 70年代後半のニューヨーク。「ステージに上がるのにジュリアード音楽院を出てなくても良かったんだ」と気付いた若者たちがフリーで実験的なジャズ、ノイズを発し始めた…それが前衛的音楽の波「NO WAVE」。��現場�℃ハ真と当事者へのインタビューが詰まったのが、ライブCDと一緒に出された本書だ。

 NO WAVEの女王、ティーンエイジ・ジーザスのリディア・ランチは振り返る。「貧困の悪魔の顔が街全体を飲み込み、誰もがお腹を空かせてて、音楽はそれに対する反抗だった」

 本書に写っているファッションはくたびれていて、ムーヴメントの中心人物、ジェイムス・チャンスの靴なんかボロボロだ。加えて都市化による人々の分断。その中で、リディアらは見つけるのだ。「実際の家庭では持てなかったファミリー、兄弟と姉妹がここにいるって風だった」

 NO WAVEは同時代のパンク・ムーヴメントと「一卵性双生児」だった。この二つの波を起こした若者たちは自らの力で、音楽で、人間性を破壊するものに異議申し立てをした。

 貧しさと人間関係の希薄さは、相も変わらず社会をむしばみ続けている。が、それに真っ向からあらがう若者たちのムーヴメントは、今も世界中のいたるところにある。SONICが伝えるように、ここ、高知にも。

  (編集部、OK電算機)


(2009/07/25)



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