

集団が力を発揮する時
インフォレストMOOK「PIZZA OF DEATH official book」
大手レコード会社に頼ることなく、楽曲を録音し、CDをリリースし、流通ルートを開拓し、ライブも主催し、ツアーも段取るインディー・レーベル。
1999年に誕生し、現代日本のインディーズ文化を確立。今もその先頭を走り続けるレーベル「PIZZA OF DEATH」の歴史を、オーナーで「元」Hi—STANDARD…もうこの言葉は不要だろう…の横山健ら、16人の証言で浮き彫りにしているのが本書だ。
注目したのが横山と、これまたインディー・レーベル「ROSE RECORDS」を主宰する曽我部恵一の対談。大手のリリースするCDがつまらなくなった現在、一方でPIZZAやROSEの音源がエキサイティングな理由は何なのかと、探るように読んだ。
答えは、曽我部のこの言葉だった。「俺たちはこんなに楽しんで好きなことをやって、商売してますっていつも言いたい」。音楽は夢でも青春でもない。仕事であり、それで食べていけないとだめだと。「それがレーベルとしてのパワーだと思うんですよ」
一方、横山も「まえがき」で繰り返す。「みんなのメンタリティが続くかどうか、ピザオブデスを愛せるかどうかってことで今後の存続が決まっていく」「ビジネスでありつつ、精神的に結びついた集団はすごく両立が難しい」
そんなさまざまな「両立」を構成員全員で目指す時、会社であれバンドであれ、経済活動を行う集団が力を発揮する時だと思った。
(編集部、OK電算機)
(2010/5/8)


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