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![]() 美しいノイズの源流
「シューゲイザー・ディスク・ガイド」黒田隆憲+佐藤一道監修/ブルース・インターアクションズ 2008年のフジロック。青一色のステージから鳴り響いたノイズを、やっと生で見られたアイルランド出身の男女4人組、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインを、僕は忘れない。 彼らと初めて出合ったのは1990年、あるレコードショップが出したコンピレーションアルバムで、だった。シングル曲「ユー・メイド・ミー・リアライズ」。ノイジーでパンキッシュにしか聴こえなかったが、フックの効いたリフでヘッドバンキングしまくった。 翌年。彼、彼女たちのノイズは、まったく違った形で僕らに届けられた。アルバム「ラヴレス」。何重ものエフェクトで、浮遊感をまとったメロディーと残響音。世界のどこにもなかったそんなサウンドに思い知らされた。この世に、美しいノイズがあることを。 それは20年近くの時を経て、日常になった。 90年代前半には「シューゲイザー」というムーブメントになり、終焉(しゅうえん)後、そのノイズはエレクトロ勢、ポストロック勢によって奏でられた。 近年、DNAを受け継ぐ新興バンドは「ニューゲイザー」と呼ばれるようになった。そうした動きに合わせるかのように編まれたのが本書。マイブラをはじめ、当時から近年に至るまでの名盤の数々。エフェクターなどの機材。関係者へのインタビュー…あらゆるものを紹介しながら、シューゲイザーを分析している。 この本を持って旅に出よう。日常となった美しいノイズの、源流をたどる旅に。 (編集部、OK電算機) (2010/6/12)
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